佐藤垢石略歴
1888年(明治21年)群馬県産まれ。
1910年報知新聞社に入社。1927年退社。
1946年、鈴木晃、志村秀太郎と共に、雑誌「つり人」を創刊、初代社長。
1956年死去。享年69歳。
生涯、釣と、酒と、女性を愛したと言われている。
― 二見書房「垢石釣游記」より拝借 ―
著作一欄制作について
ネット上にある、日本の古本屋(http://www.kosho.or.jp)で<著者=佐藤垢石>の検索を実行し、
データ―ベースの中から同タイトルの最も古いものを選び、表とし、
その他ホームページや本などを参考に校正しました。
特に丸山信著「釣本の周辺」(東京白川書院発行)は参考になりました。
メモ欄に再版とあるのは、初版の出版社と年が現段階で不明な為、そのまま掲載してあります。
アテネ書房の名著復刻シリーズ、二見書房の釣魚名著シリーズ、つり人ノベルズ等、
垢石の死後編集出版されたものは省きました。
年 | 題 | 出版社 | メモ |
---|---|---|---|
1934 | 鮎の友釣り | 万有社 | |
1935 | 鮎釣の手引き・どぶ釣と友釣り | 森田書房 | |
1935 | 渓流の釣り | 啓成社 | 竹内順三郎共著 |
1938 | 釣の本 | 改造社 | |
1941 | 釣の講座・春の巻 | 春陽堂書店 | 益田甫、佐藤惣之助共著 |
1941 | 釣の講座・夏の巻 | 春陽堂書店 | 大久保鯛生、佐藤惣之助共著 |
1941 | 釣の講座・秋の巻 | 春陽堂書店 | 大久保鯛生、佐藤惣之助共著 |
1941 | たぬき汁 | 墨水書房 | |
1941 | 人生の名人 | 墨水書房 | |
1941 | 釣歳時記 | 東京書房 | |
1942 | 釣の講座・冬の巻 | 春陽堂書店 | 大久保鯛生、佐藤惣之助共著 |
1942 | 狐火記 | 墨水書房 | |
1942 | 人間が苦労したころ | 墨水書房 | 装丁・伊東深水 |
1942 | 耳舌翫談 | 桜井書店 | |
1942 | 釣趣戯書 | 三省堂 | |
1942 | 釣は青春 | 春陽堂書店 | |
1942 | つり姿 | 鶴書房 | |
1942 | はぜ・ぼら釣 | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1942 | 鮎つり | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1942 | 山女魚つり | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1942 | はや・やまべ釣 | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1942 | 鮒つり | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1943 | きす・黒鯛・鱸釣 | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1943 | 鯉・タナゴ・公魚釣 | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1943 | 魚影風土記 | 鶴書房 | 鈴木晃共著 |
1943 | 謀略将軍青木宣純 | 墨水書房 | |
1943 | 釣の少国民 | 墨水書房 | |
1946 | 続たぬき汁 | 星書房 | |
1947 | 幽影物語 | 平和書房 | |
1947 | 望妖記 | 右文社 | |
1948 | 続々たぬき汁 | 薫風書院 | |
1948 | 魔味談 | 雄鶏社 | |
1949 | 釣の新研究 | 文雅堂書店 | 初心読本 |
1949 | 絡む妖美 | ロッテ出版社 | |
1950 | 釣魚入門 | 川津書店 | |
1951 | 泡盛物語 | 弘文堂 | アテネ文庫169 |
1951 | 垢石飄談 | 文芸春秋新社 | |
1951 | 新たぬき汁 | ジープ社 | |
1951 | 釣随筆 | 河出書房 | 市民文庫 |
1952 | 魚の釣り方 | 大泉書店 | |
1952 | 狸のへそ | 要書房 | 再版 |
1952 | 狸の入院 | 六興出版社 | |
1952 | 河童のへそ | 要書房 | |
1952 | 河童閑遊 | 日本出版協会 | |
1952 | 鯰のあくび | 白鴎社 | 再版 |
1953 | 随筆天狗談 | 華頂書房 | |
1953 | たぬき人生 | 要書房 | −美女醇酒− |
1953 | 垢石傑作選集 | 日本出版協同 | 奇談篇 |
1953 | 垢石傑作選集 | 日本出版協同 | 遊楽篇 |
1953 | 垢石傑作選集 | 日本出版協同 | 人物篇 |
1955 | うかれ河童 | 笑の泉社 | |
1955 | 日本列島美女系図 | 朋文社 | 新書 |
以上52冊 |
「畸人 佐藤垢石」 志村秀太郎著 講談社 1978.2.20
カバー 小沢良吉 画
さとう・こうせきは、群馬県生まれ。早大を経て報知新聞記者となる。酒豪というより酒仙のおもむきがあり、ワイ談の巧手だったともいう。「たぬき汁」などの飄逸なエッセイを残した。釣りに熱中し名人の域に達した。実技に秀でたばかりでなく、今日流行の釣りエッセイの創始者となった。デタラメこそ人生の妙味と人にも説き、みずからも実践、縦横無尽の奔放な生涯を楽しんだ。
畸人佐藤垢石より
佐藤垢石の本は神田鳥海書房の棚にいつもありますが、
全部集めようとすれば金10万円也の覚悟は必要で、
ネット上で効率よく注文できたとしても、
横面を張るような札束も根性もなく、
只、目録の作成で我慢しておくことにしましょう。